Windows 7 RCをためしてみた。
語ってもよろしいか。
いよいよ年内にWindows 7が発売することになりましたね。
今回は、少し長く語りますので、事前にトイレは済ませておいてくださいね。
※重要※
マイクロソフトのサイトから飛んで来る方がいらっしゃるようですが、あの件の解決策はこの記事とは全く無関係です(キリリ!!)。
でも、あの問題の根源がどこにあるかはワタクシでもわかります。それは「諸々の症状からみて、問題はGDI系ということで、グラフィックスドライバを更新すれば治る( ̄~ ̄)b」
「ついでに、BIOSもアップデートしなさい(^0_0^)」
では、本題。
まずは、Windows 7のエデイション野種類。
Windows 7は、Windows Vistaとは違って上位は下位の全機能を備えているということで、ちょっと分かりやすくなりましたですね。
Home Basic(日本では発売されない)<Starter(ネットブックやネットトップ向け)<Home Premium (一般用)<Professional(ビジネス向け)<Enterprise (大企業向け)<Ultimate(最上位版・全機能装備)
というカンジですね。
このほか、Iternet Explorer 8非搭載のヨーロッパ向けエディションというのがあります。
さて、すでにアップグレード権付きのパソコンが発売されていますが、その実力はいかなるモンでしょうか。
一説では、Windows Vistaよりキビキビ動くとのことですが、本当なんでしょうかね。
昨日オススメした、DELL Inspiron Mini12で試してみましたです。
なぜ、ネットブックで試したかといいますと、ネットブックのOSってたいがいXPですよね。
Vistaが06年末の発売ですので、XPは非常に長命なOSでして、しかも、ネットブックにインストールされているULCPC(Ultra Low-cost PC)向けXPは、非常に安い価格でPCメーカーに販売されているワケ(個人的には三千円程度じゃないかと・・・)でして、コレが長く続けば、マイクロソフトの儲けは非常に少なくなるワケでして、こりゃあイカンということで、Windows 7を発売することにしたんじゃなかろうかということです。
実際のところ、Vistaを飛ばして、Windows 7を使うという方も多いんじゃないでしょうかネ。
ということで、Windows 7以降、恐らく来年には、XP搭載パソコンは発売されないワケでして、でも、ネットブックという市場はあって、Windows 7にも、ULCPC向けのエディションもあるんですが、コレばっかり売れたら、モトもコもないということで、格安ネットブックでも、通常のWindows 7が動くぜぇ~とマイクロソフトはアナウンスしてるんですネ。
と、ゆーことで、まずは、Windows 7 RCをwindows vistaHome Basicにアップグレードインストールしてみました。
アップグレードインストールには、約3時間かかりましたが、特にトラブルもなく、デバイスも問題なく全て認識されました。
どうやら、windows 7用に用意されていないドライバの場合、windows vistaのドライバをそのまま使って動かすことができる ようです。
これって、実はVistaのSP3(サービスパック)相当のOSってことじゃん?どうよ?
いや、Vista Plusって状態じゃん?
事実、内部バージョンは、Vistaが6.0で、7が6.1って、わずか0.1じゃん・・・。
ま、確かに2000とXPの差も0.1だったワケですけど、一般ユーザーって、2000を殆ど使ってないと思うんですよね。
そう、MEからXPに買い換えたってことで、一般ユーザーからすれば、当時の安定性の向上具合からすれば、インパクト少ないのに、新製品としての価格で販売されるってどうよ?
それはさておき・・・。
ネットブックでもエアロが動いておりますですね。
中央に表示されている付箋機能は、Vistaのガジェットから、単独の機能になって、どこでも好きな場所に貼れるようになりました。
ま、ネットブックに搭載されるVistaには、エアロが実装されてなかったからというのもありますけど、実は、エアロ切りのVistaより、7のエアロ有効の方が、動きがマシ なんです。
ペイントとワードパッドがリボンインターフェースになって、オフィスライクになりましたですね。
もう、ワードはいらないんじゃないかとか思いましたですね。
でも、コレだと、画面サイズの小さいネットブックでは、作業面積が狭くなるし、特に縦幅が短くナルのはツライもんがありますですね。
ま、ネットブックではいずれも、殆ど使うことがないので、いいか~ってところですね。
エアロを切ってみましたが、更にキビキビ動くというカンジにはなりませんでした。
とはいうものの、Windows 7Ultimateがネットブックで動くというのがオドロキではありますですね。
ま、しょせんネットブックですから、パフォーマンスはよくありませんですね。
ウインドウズのアップデートは、ブラウザなしでカンペキにできます。
ヨーロッパ対策も出来上がっているということですね。
できれば、日本でも、IE抜き(アンインストールが可能)ができるようにして欲しいところですね。
ところで、7のお気に入りの機能といえば、UAC(ユーザーアカウントコントロール)をコントロールできることですね。
これで、レジストリをいじらなくても、XP以後のあのウザいバルーンから完全に開放されますですね。
コレは、ワタクシにとっては非常に価値のあることでございます。
もうひとつの機能として、ライブラリという機能がありまして、違うフォルダの中にある似たような形式のファイルをまとめて一括でひとつのフォルダで管理できるようになって便利というのがあります。
コレって、画像ファイルならPicasaに実装されている機能に非常によく似ています。
そう、あちこちいろんなところに分散して保存されていたファイルにカンタンにアクセスできるというモノです。
でも、一般のユーザーさんは、大概Myドキュメント以下に格納されているんじゃないでしょうかね?そうゆー方にはあんましありがたみがワカランというところでしょうか。
また、あえてMyドキュメントを使わない方にとっては、ウザい機能になりますですね。
設定し直す必要がありますですね。
そう、ワタクシ的には、ウザーでした。
ところで、アプリケーションをあれこれ立ち上げてみると、Vistaほどではないものの、徐々に動きがもっさくなってきますですね。
結構メモリ喰いでございます。
正直メモリ1Gのネットブックではサクサク動くとはいかないのが正直な感想ですね。
そのアタリに、ネットブック(Windows 7 Starterエディション)では当初マイクロソフトが同時起動できるプログラムは三つまでという制限を設けた本当の理由ではないかと思いますでね。
ところで、どれくらいメモリを喰うかというのを試してみました。
windows xpの要件
RAM (64MB/推奨128MB)
グラフィックメモリ要件なし
メモリが1Gの場合、起動直後の空きメモリが約700M
インストール約45分
windows vistaの要件
RAM (512MB/推奨1G以上)
グラフィックメモリ32MB(Aeroが動くには128MB)
メモリが1Gの場合、起動直後の空きメモリが約300M(エアロ無効※Home Basic使用)
インストール約55分
windows 7の要件
RAM1G
グラフィックメモリ要件なし(一説にはAeroが動くには128MB)
メモリが1Gの場合、vistaからアップグレードインストールすると、起動直後の空きメモリが約250M、インストール約2時間半
クリーンインストールすると、起動直後の空きメモリが約350M(エアロ有効無効とも)
インストール約45分
ということで、アップグレードインストールよりは、クリーンインストールの方がよいようです。
あれこれ考えてみるに、本来なら空いているメモリをナニカのために、あらかじめ確保している領域があるのではないか・・・。
それは、例えば、グラフィックスの弱いネットブックの場合は、グラフィックス用に、とか、ま、とにかく、そのマシンの弱いところを補うカタチで、それぞれに、メモリの空き領域を前もって確保するような仕組みが実装されているんじゃないかということですね。
※この機能のことを、Windows SuperFetchというそうです。
プログラムの使用頻度を常時監視しつつ、統計をもとに、前もって、使うであろうプログラムをメモリー上に展開するということをやっておるようです。
で、そのために使うであろう領域をある一定量前もって確保するという仕様のようです。
つまり、領域は確保されているけど、未だプログラムはその中に格納されていない空家のままという状態もありますので、windowsを起動して、何もプログラムを起動していなくても、メモリの使用量は異常に多いということになるようです。
となると、その状態でメモリを大量に消費するプログラムを起動すると、利用可能メモリが少ないんで、一時的にパフォーマンスが逆に低下するというカンジなんでしょう。
これからみると・・・。
- 確かに、Vistaより低スペックでも7は動く。
- ということは、Vistaマシンからのアップグレードはアリだ(でも、クリーンインストールがイイ)。
- でも、今までのネットブックでは少々荷が重い。
- となると、ネットブックのマシンスペック制限の緩和があるだろう。
- でも、それじゃあ、ネットブックの価格が高くなるので、あえて、今までよりキビシイ制限を加える部分も出てクル。
ということで、Starterエディションの制限事項
- 企業向けのドメインサポート
- Windows XP Mode
- 簡易ユーザー切り替え
- Windows Media Center
- リモートメディアストリーミング
- Aero Glass、Aero Peekといった視覚効果
- マルチモニタのサポート
- DVD の再生、書き込み
- デスクトップの背景やウィンドウの配色、サウンドスキームなどの個人設定
ま、1~6は、XPになかった機能だし、ネットブックだったら、しゃーないかなと思いますですね。
6.のエアロはグラフィックス的にキツイというのがホンネでしょうね。
7.は案外イタいところです。
外部ディスプレイ端子を省くことで、コストダウンにはなるし、ほとんどの一般ユーザーは使わない機能ですもんね。
でも、外部ディスプレイ端子がないと、ネットブックでプレゼンはできないということで、ビジネスユースでの超低価格パソコンの普及を阻止したいというのがホンネなんではないでしょうか・・・。
でも、USB接続でナントカなったりする抜け道があるかもしれません。
8.これは、もともと、非力だったところですが、ほかの既存のソフトでなんとかできるかもしれませんですね。
今までのネットブックを買ったユーザーのなかには、もともとネットブックがそうゆーモンだと認識せずに買った方というのが案外多くて、安物買いの銭失いになったと思っているってことが案外多いんじゃないでしょうか。
一度も外に持ち出したコトがない方も案外多いことでしょう。
9.は嫌がらせに近いモンがありますが、実は、あんまり気にしない方も多いかもしれませんですね。
8.9.については、だから、通常バージョンを買ってよネ。儲けさせてよネ。という意思表示なんでしょうね。
あれこれ考えてみると、今年の年末モデルと今のモデルとは、実はあんまり変わりがないんじゃないかということですね。
強いていえば、格安ネットブックは今のXPの方が案外イイかもしれませんですね。
まず、ネットブック・ネットトップの主要価格帯はやはり、5万以下で、これは、Windows 7 Starterエディション。
その上に、10万未満、8万程度のHome Premium エディション、メモリは2G。
その上に、12万程度~のHome Premium エディション64bit,メモリは4G以上。
たら、夏のボーナス商戦のモデルとたいして変わらんということですね。
だから、年末まで待たずに買ってよネ、アップグレード権つけるしネ。
で、をやじは、7買うかって?
ソッコーXPに戻しましたですね。
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