西蒲田天満神社[姫路市広畑区西蒲田・菅公暴風雨遭遇伝説]
姫路市広畑区西蒲田に坐す西蒲田天満神社です。
御祭神:菅原道真公
菅原有年皇女というのはヘンですよね。こうゆーのって、きちんと読んでいないんでしょうね。
菅原道真が藤原氏の讒言により、延喜元(901)年左遷され、大宰府に向かう途中、広畑沖で暴風に遭い、英賀と才の中間の高浜に上陸、陸路を西に、現在の西蒲田より山越えで太田の黒岡山を目指したという故事があります。
後白河法皇の頃、道真七代の孫、菅原有年が皇女の執事職として、この西蒲田に下り政所を開いたが、それより約二百年後の永享(1430頃)年間に祖神菅公を祀ったのが西蒲田天満神社の起源とされています。
まず、菅公左遷海路説で暴風雨に遭遇して鎮座地近くに上陸、その後、陸路、しかも山越えというハードな行程をとることになります。
そして、約300年後、末裔が伝説の地にやってきます。この段で重要なのは、政所ということばですね。つまり、この近くに政所を示す地名なり、地形がある可能性があります。
最終段は、さらに200年後に、この地に道真公直系の子孫がいたということでしょうか・・・。
境内は明るくて非常に綺麗にされています。
楠の保存樹。
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